まなびサイエンス

Raspberry Pi について

らすぷべりー・ぴ?
 「ラズベリー・パイ」と読みます。日本では、略して「ラズパイ」とも呼ばれます。お菓子の名前のようですが、そのお菓子から名前を頂戴しています。ラズベリー・パイは、学校での基本的なコンピュータ科学の教育を促進を意図して、イギリスのラズベリーパイ財団によって開発された名刺大サイズのシングルボードコンピュータ(single board computer)です。世界中で累計 1,100 万台以上が売れています。詳細は Wikipedia をどうぞ。
「コンピュータ」って言うくらいですからお値段お高いんでしょう? ウン万円もする機械を子供に触らせるのはちょっと…
 本体価格は、なんと 5,000 円。また、一般的なパソコンのハード ディスク ドライブのような、機械的に壊れやすい部分が全くありませんので、子供が多少ラフに扱っても大丈夫です(さすがに水濡れやハンマーでぶっ叩くのは NG)。万が一、壊してもお値段のおかげでショックが小さいです(笑)
ビックリするくらい安いし、どうせ子供騙しのくだらないオモチャでしょう?
 Microsoft® Windows® のようなグラフィカルなウィンドゥ システムを搭載しています。一般的なパソコンと同じように、ウェブ ブラウザでインターネット接続が可能で、電子メールの送受信から、ワープロ、表計算、データベースなど、Microsoft® Office® 製品と同等機能のソフトウェア(LibreOffice)が最初からインストール済みです。更に、大学などの研究機関でも使われている数学処理ソフト Mathematica® (普通に買ったら 40 万円します)も最初から使えます。また、作曲やグラフィックス、ゲームなどなど、様々な新しいソフトウェアを必要に応じて自由にインストールして使うこともできます。つまり、ご家庭にも置いてある一般的なパソコンと全く同じなのです。しかも、これらソフトウェアの代金は全部無料です。
自宅にコンピュータ用のモニタがありません
 リビングのテレビに接続できます。なんなら捨てる予定のアナログ テレビでも使えます。モニタ画面との接続には、液晶テレビや家庭用テレビなどで一般的な HDMI、またはコンポジット映像(よく見かける赤・白・黄の 3 本セット)を使用できます。リビングのテレビであれば、大人の目の届くところで子供がコンピュータを使うことになるので、怪しいインターネットで悪さをしていないか自然と注意できますね。
他にどんな機材が必要ですか?
 USB 接続のキーボードとマウス、USB 電源アダプタとマイクロ USB ケーブル、マイクロ SD カードが必要です。
 キーボードとマウスは、ご家庭のパソコンから都度外して使って頂いても構いませんし、格安品を新調すれば 1,500 円弱程度で購入できます。USB 電源アダプタとマイクロ USB ケーブルは、皆さんがお持ちのスマートホンに付属の充電器とケーブルをそのまま使えます。また、どちらもダイソーやセリアなどの 100 円均一で売っているもので十分です。最後に、4GB 以上のマイクロ SD カードが 1 枚だけ必要ですが、これも親御さんのスマートホンやデジカメで使っていた余り物で構いません。
 もし、これらの機材を既にご家庭にお持ちなら、本体のみ購入すれば使い始めることができます。
Arduino とは何が違うの?
電子工作でよく使われるコンピュータ ボードに Arduino があります。ブレッドボードなどに電子回路を組み、本体とジャンパ線で結線して使うあたりは RaspbrryPi とよく似ています。Arduino でプログラムを開発する場合、別途パソコンを用意して、パソコン上でプログラミングを行い、その後、完成したプログラムを Arduino に転送して使う点が大きく異なります。一方、RaspberryPi の場合、RaspberryPi に接続されたモニタ画面とキーボード、マウスを利用して、RaspberryPi だけでプログラミング開発と実験を行えます。
 もし、生徒が自宅で電子工作や実験をしたいと思ったときにも、RaspberryPi であれば、自宅にパソコンや開発環境を別途用意する必要がありません。