まなびサイエンス

舞鶴電脳工作室に遊びに行ってきました

 午前中、ぶらぶらとウェブを散歩していたところ、京都府舞鶴市に舞鶴電脳工作室なるお店を発見。今年 2020 年 4 月 にオープンされたばかりの模型と電子工作のお店らしい。フォォォォォォ!!!(歓喜の雄叫び) ...というわけで、午後から早速、行ってきました(使命感)

 店舗の詳細はお店のサイトを直接見て頂くとして、個人的な感想なんか徒然と書いてみようかしら。

  • お店は R27 沿い東大門通りのアーケードにあります。我が町、京丹波の商店街が軒並みシャッター通りになるのは仕方ないにしても、舞鶴レベルでさえアーケードには貸店舗と張られた店舗を散見します。ほんと、寂しい限り。そんなアーケードを歩いていくと、アニメなスタンド(なんていう名前なんだろう? 中に蛍光灯が入っていて、よく店名なんかが書いてある背の低い看板)が見えます。正面出口の左右にショウ ウィンドゥがあって、ミリタリーなプラモなんかが飾ってあります。鉄人28号じゃないか! 今の若い人、絶対判らんぞ!
  • ところで、お店のサイトで正面写真が見られるんですが、別段、ネオンでピカピカしているとか、凄い大量のポップがあるとか、歩道にまでワゴンがはみ出してるとか、そんなこと全くないじゃないですか。でも、シャッターの降りたアーケードを歩いていくと、すっごいパワーというか、楽しい雰囲気(なぜか変換できない)が感じられる区画があるんです。「あ!あそこだ!」って判ります。
  • ショウ ウィンドウには模型が飾ってあるんですが、Ichigo Jam や Arduino、マトリクス LED モジュールの取り扱いがあるんですから、「動く光り物」をちょこっと置くと面白いんじゃないかと思った。ざくっと言えば電光掲示板。センサで今日の温湿度とか表示してみる。大阪日本橋デジット店内とか、電子工作キットの実働デモとかやってますよね。同じように店内はもっと騒がしくてもいいかも(笑) 店に入った途端、光ってる!動いてる!なんだこれ!ってところから興味を持つ人が居ると思う。
  • お店に入ると、プラモデル コーナー。舞鶴鎮守府の御膝元だし、軍艦関係のプラモが充実している様子。アオシマのウォーター ライン シリーズがあったかも。ミニ四駆もあったけれど、自分がやってなかったので、あんまり見てない。タミヤ塗料も充実してた。
  • 後で知ったんですが、同じ舞鶴市にあった模型店 M-レーシングさんが閉店されて、在庫を引き継がれたとか。M-レーシングさんは、以前、少しだけ遊びに行ったことがあって、ソーラー モーター(太陽電池レベルの出力で回せる高効率モーター)を買った。「舞鶴市でソーラー モーター売ってる!」とか訳わからん感動した覚えがある。
  • 更に奥に進むと、電子工作関連。タミヤの楽しい工作シリーズ、Ichigo Jam、Arduino、micro:bit、ESP32、ラズパイなどの教育系シングル ボード コンピュータから、モジュール化されたセンサ類や LED 表示器なんかがひと通り揃っている。ガチ勢には物足りないかもしれないけれど、入力となるセンサ類、メイン ボード、そして出力となるタミヤ工作シリーズ、とチビッ子が電子工作でロボットなんかを始めたい取っ掛かりとして、一連のパーツがバランス良く品揃えされていて十分だと思った。
  • あと、地味に1/4W抵抗(5%品だった)やコンデンサ類、コイル類なんかのパーツなんかもあったかな。店の奥には真空管アンプなんかも飾ってあって、多分、オーディオ寄りな部品棚なんだろうか。その割に、金属皮膜抵抗とか低ESR電解コンデンサとか見なかったかなぁ。見落としただけかも? あれもこれもと扱い始めるとパーツ棚だけで一部屋できちゃうから仕方ない。
  • CNC 加工機とか(自分も同じの持ってた)、塗装ブースとか、N ゲージのレールとか、ものづくりに興味があるチビッ子には刺さりまくりな店内。
  • 店内に入って先ずプラモデル コーナー、その奥に次に電子工作関連コーナー。アクチュエーターとして、モーター ドライバ TA7291 単体などがパーツ棚にあったけれど、もっと「簡単に動かせます」ってアピールがあると面白いと思った。サーボやモータ ドライバのモジュール基板を充実して「もしかしたら Ichigo Jam や Arduino を使って、プラモデルを動かすことができるんじゃないか?」という動線を作る。電子工作とプラモデルのシナジー。
  • 日本橋の共立電子なんかでも良く目にするキットなんかが置いてあったんだけど「あれ?安くない?」って思った。寄った記念(?)に Ichigo Jam と M5Stack を買ったんだけど、帰宅して調べてみたら(仕入ルートはよく判らないものの)スイッチ サイエンス共立電子の通販と同じ値段。普通(かどうかはさておき)、地方都市の個人商店って凄い割高なイメージしかなかったから、これは驚いた。これから電子工作やプログラミングを始めたいチビッ子にとって、誰もサポートもないネット通販なんて敷居が高いし、実際の現物を見て、手に取って、店長にレクチャーを受けながら、ネット通販と同じ格安で電子パーツを購入できるって最高じゃないか。
  • お買いものでレジ打ってもらったんだけど、ちらっと見えた画面に、Excel の自作マクロか何かで商品管理とかされてるのかしら? テンション上がる(オカシイ
  • 最近は、ネット通販で欲しいもの何でも格安で手に入れられる便利な時代になったけれど、Ichigo Jam や Raspberry Pi、micro:bit なんて、それを狙って検索しない限り目に入ることなんてないだろう。店舗を構えての商売は正直厳しいと思うんだけど、子供たちが、プラモデルや電子部品を実際に手に取って、「何だこれ!面白そう!やってみよう!」っていう入口が、学校の帰り道、自分の生活圏にあるっていうのは凄い幸せなことだと思う。
  • 年寄りの戯言。昔は、地元町内にすら模型屋が何軒かあって、プラモデルの箱を手に取って眺めたりするのが楽しみだった記憶がある。それがもう、最近は皆無。最近のチビッ子はゲームだの、YouTubeだの、凄いお手軽にエンターテイメントが手に入る時代になったんだけど、昔の趣味・エンターテイメントであるプラモデルや電子工作、ハムなんかには、モノづくりや創意工夫が必ずセットでくっ付いていた気がする。寂しいっちゃぁ寂しいね。
  • 京都の四条寺町はかつて「京都の電気街」って呼ばれていたけれど、そこでさえ、今はエディオンとマルツ(2020年7月で閉店しとるやないかい!)、ドスパラがあるくらい? それならば、海沿いの市営駐車場に車を停めて、徒歩 5 分でアーケード。道中には日栄無線 舞鶴店があったりと、これは舞鶴の電気街を名乗ってもいいと思う。
  • 徒歩圏内に天下一品(ソウル フード)もあるし最高。会計時に市営駐車場の100円クーポンがもらえました。

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